Andreessen Horowitzが従来のファンドとは別枠にクリプト特化ファンドを創設したことを発表しました。同ファンドはCryptoKitties, dYdX, MakerDAO, DFINITYなどのプロジェクトに投資していますが、クリプト特化のファンドを創設するに至ったようです。
この記事では暗号通貨によるイノベーションの例として、ENS(Ethereum Name Service), Truebit, Stablecoin, ERC721, Tokenizationなどを挙げつつ、恣意的にルールが変更されない特性を用いて、少数のIT巨人によって従事られているインターネットにおける開発者、クリエイター、起業家にのための適切な経済的環境の整備することの重要性が語られています。
著者であるChris Dixonは今観測できるイノベーションの波としてAR/AR、自動運転車、ドローン、IoT、AIを挙げながら、モバイル、ソーシャル、クライドと同じようにコンピューティングデバイス、AI、クリプトが次のメガトレンドになると述べています。
ビットコインのWPが公開されてから10年になるが、まだ草創期であり、インフラはまだ不十分でアプリケーションは使いづらい。多くのアプリケーションはおもちゃとして片付けられている。というのもクリプトは純粋にソフトウェアであり、ハードウェアに依存しないからだ。これはインターネットがハードウェアに依存していたのとは対照的だ。故に、この業界は急速に変わっていく。
以下にファンドの特徴を要約します。
- ファンド規模は300ミリオンUSDで、クリプトカンパニーならびにプロトコルに投資を行う。
- 5年以上にわたり投資を行っているが、一度も売却したことがない。またすぐに売る予定もない。a16z クリプトファンドでは10年以上ホールドできるような案件に投資を行う。
- 我々にはどんな環境にも適応できるファンドがある。マーケットの状況にかかわらず、投資を継続的に行っていく。
- 投資先にはオペレーションサポートを提供する。
- ステージ、アセットタイプ、場所はフレキシブル。伝統的なエクイティや転換社債もコインやトークンも受け入れる。
- 投機的ではないユースケースを求めている。何百万人、何億人という規模で使われるサービスが必要。
ファンドは以下のメンバーで構成。
- Chris Dixon
ジェネラル・パートナー。Andreessen Horowitzでは5年間シード、ベンチャーステージの投資に従事。自身も2つのスタートアップ創業の経験あり。 - Ali Yahya
ソフトウェアエンジニアで、GoogleXとGoogle Brainでマシンラーニングの研究者として従事。 - Hilary Kivitz
- Jesse Walden
- Denis Nazarov
Spotifyに買収されたMediachainの共同創業者。 - Corban Bell
- Michelle,
- Katie HaunHaun
ジェネラル・パートナー。連邦検事として詐欺、サイバー、企業犯罪等をt担当。Mt. Goxハック、シルクロードの暗号通貨タスクフォースの創設にも関与。Coinbaseのボードメンバーとして監査、リスク委員会の議長を務める。
暗号通貨プロジェクトへの投資動向は以下の記事で紹介しているレポートでもまとめています。
B向け「暗号通貨プロジェクトへの投資動向」レポートを配信しました
※宣伝記事です。以前の記事で最近のプロジェクトがICOを行わなくなり、VCからの資金調達に流れが移ってきていると書きましたが、「では、伝統的なVCや暗号通貨に特化しているファンドはどのようなカテゴリーのどのようなプロジェクトに投資を行っ...