『マスタリング・イーサリアム』の翻訳に参加しました。

【暗号通貨で学ぶ英語 vol.5】extol&関係副詞の非制限用法

暗号通貨

今日の語彙 – extol

extol

褒めそやす、激賞する

動詞

There has been a large number of projects recently that extol the virtues of extensive on-chain governance, where on-chain coin holder voting can be used not just to vote on protocol features, but also to control a bounty fund.

広範に及ぶオンチェーンガバナンスの利点を褒めそやすプロジェクトが最近は多いのだが、そこではコインホルダーによるオンチェーン投票はプロトコル機能の採決のみならず、報奨金ファンドの管理にも使われ得る。

Governance, Part 2: Plutocracy Is Still Bad

「vote on ~」は「~を採決する」という意味でよく使われますね。

今日の文法 – 関係副詞(relative adverb)の非制限用法

「, where」のコンマは非制限用法の印であり、ここでのwhereは関係副詞の役割を果たしています。「and there」や「 but there」に相当します。場所ではなく、状況や環境を説明しています。

whichではなくwhereが使われているのは黄色強調文が独立した文であった場合には書かれたであろう「there」が「where」に置き換わり、それが黄色強調文の先頭に移動し、2つの文を接続しているからです。whereの先行詞は名詞ではありません。

関係副詞は接続詞と副詞の両方の機能を果たします。上の例文でも2つの文を繋げる役割とthereという副詞としての役割の両方を担っています。関係副詞にはwhere以外にもwhenとwhyがあります。この中で非制限用法があるのはwhereとwhenです。別に「関係副詞には3つあって、非制限用法があるのはそのうち2つで~」というのは覚えなくても構いません。

制限用法と非制限用法の違いは多くのサイトで解説されているのでググって下さい。特に違いを認識しておく必要があるのは関係代名詞の制限用法と非制限用法ですが、基本的に「and there」と同じように「and he/she is」などと訳しておけば日本語に直訳してもその差異が表れるケースが多いと思います。

whereの場合、国や都市の名前と一緒に使われることが多いです。

They came to the town, where they lodged for the night.

彼らはその町へ来ると、そこで宿泊した。

where – 『ランダムハウス英和大辞典』

ただし、以下の文のように国や都市でなくても通用します。

She lifted the cat into her arms, where it purred and snuggled up.

彼女が抱き上げると、ネコは腕の中でゴロゴロとのどを鳴らし体を擦り寄せた。

where – 『ジーニアス英和辞典』

非制限用法の場合、日本語と同じ順番で前から訳していけば意味が通るので、むしろ分かりやすいでしょう。

参考文献

現代英文法講義 | 安藤 貞雄 |本 | 通販 | Amazon