DEX(分散型取引所)プロトコルの1つである0xは、リレイヤーに接続する際の処理をより簡単に行えるJavascriptのライブラリー「0x Connect」をリリースしました。0xは売買情報をオフチェーンで処理し、取引の約定のみをオンチェーンで行うことで、よりスケーラブルなDEXを目指しているプロジェクトです。リレイヤーは板情報の管理を行う主体であり、売買情報をリレー(中継)します。リレイヤーは複数存在し、それぞれが個別に機能することにご注意下さい(以前紹介したRadar Relayは0xのリレイヤーの一つです)。
0xプロトコルとそのリレイヤーに関しては以下の記事をご覧下さい。
【これから「分散型取引所」の話をしよう】0xプロトコル上のリレイヤーとは何か? 2/n
最近になってEthereumのネットワーク上に構築される分散型取引所(以下DEX)関連のプロジェクトが増えてきました。DEXやDAC(Decentralized Autonomous Corporation=分散自立型組織)の先駆けとしては...
https://individua1.net/erc-token-exchange-radar-relay/
今回発表された0x Connectを用いることにより、 標準リレイヤーAPIに準拠したリレイヤーに対し以下の情報を要求することができます。
- 対応している売買ペア
- メイカー、テイカー、トークンでフィルターにかけたオーダー
- オーダーブック
- 手数料情報
- オーダーハッシュに基づいた個別のオーダー
0x Connectを用いることにより、何らかのERCトークンでの支払いを受け付けるDEXの構築、流動性を提供するマーケットメイカー、裁定取引Botなどの構築が可能になります。
DEXプロトコルの中では、0xが一歩進んでいる感じがしますね。