【Weekly Ethereum 2018 Vol.7】Geth&Solidity, EIPエディター辞任, コミュニティファンド, 証券トークン取引所, ガバナンス

Weekly Ethereum 2018

本記事の主要対象期間
18年2月10日~18年2月16日

Ethereumインフラ

Geth1.8(Iceberg)がリリース (2月14日)

Geth(Go-Ethereum)はGo言語で実装されたEthereumのフルノードを走らせるためのインターフェースです。

Geth 1.8 – Iceberg¹ – Ethereum Blog
Release Iceberg (v1.8.0) · ethereum/go-ethereum · GitHub

Solidity Version 0.4.20 (2月14日)

Ethereumで使用される言語「Solidity」のVer 0.4.20がリリース。

Release Version 0.4.20 · ethereum/solidity · GitHub

Raiden進捗 (2月14日)

予期せぬオンラインからの離脱があった場合でも再起動して状態を回復できるように実装中のようです。ペイメントチャネルの稼働のためには常時オンラインの課題があります。

Raiden Development Update Feb/18 – Raiden Network – Medium

※参考

常時オンライン問題を回避した一方向ペイメントチャネル
BitMEX Researchよりライトニングネットワークに関する記事が更新されました。The Lightning Network – BitMEX BlogBitMEXは暗号通貨の高レバレッジ取引所として有名ですが、BitMEXの...

Hirai氏がEIPエディターを辞任 (2月15日)

Hirai氏はEthereum Foundationで形式証明を業務とする証明士です。そのHirai氏がEIP(Ethereum Improvement Proposal)のEditorのポストを辞任しました。発端となったEIPはEthereumに凍結された資産を解放するための形式を定めるためのもので、そのプロセスが法に抵触する可能性があることを懸念なさっている模様です。

分散型プロトコルがマイナーや開発者も含め十分に分散されていたとしても、実名で活動を行っている以上、開発者の行動は各国の法令が許可する範囲に留まります(仮に匿名であっても重大な活動に関しては警察が動くことになると思います)。

この件は単に法に抵触することを懸念した開発者による辞任以上の意味を持っており、分散型プロトコルの未来を考える上でも重要なケースです。

Ethereum関連プロジェクト

DEX「KyberNetwork」がメインネットでローンチ (2月11日)

以下10個のトークンがリストされています。

  • Aelf (AELF)
  • Basic Attention Token (BAT)
  • ecentraland (MANA)
  • EOS (EOS)
  • Gifto (GTO)
  • Kyber Network (KNC)
  • OmiseGo (OMG)
  • Power Ledger (POWR)
  • Request Network (REQ)
  • Status Network (SNT)

Kyber Network Mainnet Pilot is Now Live! – Kyber Network

AeternityはState Channelを開発中 (2月11日)

まだ具体的な情報は公開されていませんが、当初の予定通りState Channelの開発に着手しているようです。State Channelは今後のブロックチェーンのスケーラビリティを考える上でも非常に重要な技術です。

State of Development: Week of February 5th, 2018 – æternity blog

Plasma Implementers Call #2: Q&A – (2月13日)

Plasmaの二回目のネット会合です。仮にPlasmaがホワイトペーパーに書いてあるとおりに実現すれば、Ethereumのチェーンに大きな発展をもたらすのは間違いありません。

Tenermintにおけるメモリーリークのデバッグ手法 (2月13日)

このブログはエンジニアの方にも見て頂いているようなので一応紹介はしますが、正直に申し上げて全く理解していないので、詳しくは以下リンクをご覧下さい。

Terndermint, Cosmosのブログは情報量が多いのでPoSやInteroperabilityに興味のある方は要チェックです。

Dev Update—Debugging the Memory Leak in Tendermint – Cosmos Blog

0xがサンドボックスを提供 (2月15日)

分散型取引所(DEX)に使用されるプロトコル「0x Protocol」が、開発者用のサンドボックスツールを公開しました。0x.js, Web3, Metamask, Kovanテストネットを使用してブラウザで完結する環境が用意されました。

0xは先行者優位に加えて、ドキュメントや環境の充実が抜きん出ていますね。ただ手数料をZRXではなくETHやその他のステーブルコインで支払えるような設計の方が自然だとは思います。

0x.js Developer Sandbox – 0x Protocol

Ethereum Community Fund発足 (2月16日)

Ethereum関連のインフラ、Bappsの開発を加速指すための組織としてEthereum Community Fundが発足。以下のプロジェクトによって構成されています。

  • OmiseGO
  • Cosmos
  • Golem
  • Maker
  • Global Brain Blockchain Labs
  • Raiden

Ethereum Community Fund – OmiseGO Network

ETHLendアンバサダープログラム (2月16日)

P2P形式の貸付を実現するプロジェクト「ETHLend」がアンバサダーの募集を開始しました。大学やミートアップ等でETHLendのプレゼンを行うことをが期待されているようです。日本も重点地域に含まれていますので、興味があればご覧下さい。

Who wants to be an ETHLend Ambassador? – ETHLend Blog

Paradexがトレードペアを追加 (2月16日)

DAIペアで新しく、MKR, REP, WETH, ZRXが追加されました。

メディア

Cryptoeconomics by L4 (2月12日)

L4はWeb3や汎用ステートチャネルの開発を行っているチームで、L4 Mediaでは毎回情報量の多い記事が提供されます。この記事ではレイヤー2ソリューションがまとめられており、Truebitについても触れられています。

Making Sense of Ethereum’s Layer 2 Scaling Solutions: State Channels, Plasma, and Truebit

その他の記事
Making Sense of “Cryptoeconomics” – Hacker Noon
Generalized State Channels on Ethereum – L4 Media – Medium

DappChain続報 (2月12日)

Etheruemのスケーラビリティソリューションの一つとして、前回のWeekly Ethereumで紹介したDappChainがTRUSTNODESで取り上げられています。

DappChainは「Dapps用にカスタマイズしたサイドチェーンを作り、スケーラブルで高性能な環境を整えるというプロジェクト」でCryptoKittiesで使われているNon-fungibleトークンERC721や現在のEthereum上で発行されるトークンの標準型ERC20のメインチェーンとサイドチェーンの行き来が想定されているようです。

Ethereum’s Scalability Partially Solved as DappChains Prepares to Launch

Conspiratus Podcast #1 (2月14日)

結構前から楽しみにしていたPodcastです。まだ視聴できていませんが、テーマがプロトコルガバナンスなので、必ず後で聴きたいと思います。Ethereum Casperの設計に関わっているVlad Zamfir氏が出演しています。

リーディングリストはこちら。このリストは的を射た記事が揃っているので、興味があれば要チェックです。
Podcast Resources #1: Protocol Governance – Conspiratus

RadarRelayが6つのトークンを追加 (2月14日)

ほぼ毎週のように数個のトークンが追加されていきます。

証券トークン取引所 in カナダ (2月15日)

前回のWeekly Ethereumでも証券を扱う予定のプラットフォームを紹介しましたが、こちらは現行の証券取引所がEthereumを使った証券トークンオファリング(Security Token Offering=STO)を計画しているとのこと。さらにSTOを利用する予定の企業もす電決まっている模様。

証券トークンは金融当局の許可さえ降りればICOと同程度のインパクトがあると思っています。

 さらにCSEは早速この「STO」を実施する企業も紹介。カブニ・テクノロジーズ社と、同社がSTOを行う最初の企業となるという内容の覚書きを交わした。

カブニ・テクノロジーズは3Dプリンタで製造された製品を追跡することができるブロックチェーン技術のプラットフォームを開発している。

カナダ証券取引所 イーサリアム上の「証券トークンオファリング」プラットフォーム立ち上げ

Epicenterに0xの開発者が出演 (2月16日)

Amir Bandeali氏とWill Warren氏が出演しています。