【Weekly Ethereum 2018 Vol.2】渋滞、ETH高騰&開発者苦言、Cosmos&uPort、国内起業家の注目

Weekly Ethereum 2018

本記事の主要対象期間
18年1月6日~18年1月12日

インフラ関連

Ethereum Core Devs Meeting #31 (1月12日)

  1. Testing updates.
  2. Yellow paper update.
  3. EWASM update + update on the following related EIPs.
    a. EVM 2.0 – ethereum/EIPs#48
    b. Extend DUP1-16 / SWAP1-16 With DUPN / SWAPN – ethereum/EIPs#174
    c. Subroutines and Static Jumps for the EVM – ethereum/EIPs#615
  4. Stateless client development.
  5. Add ECADD and ECMUL precompiles for secp256k1 – ethereum/EIPs#603 [See this blog post for context].
  6. Introduce miner heuristic “Child pays for parent” (like in BTC) to combat the weird cases when transactions with 1000 Gwei stuck in the mempool (because they are dependent via nonce on transaction paying much less and not getting mined).
  7. Creating a relay network of nodes to mitigate issues described here and other transaction propagation issues.
  8. Fork release management/Constantinople.
  9. Client updates.
  10. Client improvements to alleviate issues.

Ethereum Core Devs Meeting 31 Agenda · Issue #29 · ethereum/pm

Pending Transaction数の増加 (1月7日)

ビットコインと比べて比較的ネットワークがスムーズに動いていたEthereumですが、1月5日に未承認トランザクションが5万に達しました。

トランザクション数、ガス代、ブロックガスリミットは先週と同じ水準(1月6日~1月12日)

遂にEthereumのネットワークも詰まり始めています。ガス代やブロックガスリミットは先週と同じ水準でした。

Ethereumにおいてブロックサイズと同じような役割を果すブロックガスリミットはマイナーの投票によってフレキシブルに変更することが可能ですが、それでもネットワークに詰まりが起こるという事実は、ビットコイン陣営にとっても参考になる実証実験だったのではないでしょうか。

市場動向

Etherの価格が史上最高値を更新(1月10日)

先週に引き続きEther価格が史上最高値を更新しました。最高値はBitfinex価格で1382USDでした。

この記事の後半でも紹介していますが、Ethereum開発者はVitalik氏やVlad氏を筆頭に、Etherの価格高騰に対して冷ややかな態度を取っています。以前にVlad氏が発言していたように「Ethereumはまだ実験段階で、安全でもスケーラブルでもない」のが現状なんですよね。いくらEthereumの開発が活発でも、現時点で使えるアプリケーションは少なく、Ethereum本体のスケーラビリティ問題も解決していないという事実は念頭に置いておくのが良いかと思います。

また市場価格は需給によって決まるので、価格の上下とプロジェクトの進行状況は別物であることも理解しておくべきでしょう。

※参考

About my tweet from yesterday.. – Vlad Zamfir – Medium

BittrexがETHアドレスの新規生成を停止 (1月6日)

ガス代高騰のため、大手オルトコイン取引所のBittrexはETHアドレスの新規生成をストップ。既存のアドレスは通常通り使える模様。

 Ethereum関連プロジェクトの動向

TetherがEthereumベースのUSD₮とEUR₮をリリース (1月5日)

USDペッグと言われるUSDTを提供しているTetherがEthereumベースのUSDTとEURTをリリースしました。これにより既に逼迫しているEthereumネットワークでのトランザクション数が徐々に増加していくことが予想されます

コントラクトはこちら。

USD₮ Contract Address: 0xdac17f958d2ee523a2206206994597c13d831ec7

EUR₮ Contract Address: 0xabdf147870235fcfc34153828c769a70b3fae01f

Tether – USD₮ and EUR₮ now supported on Ethereum

統一WETHへの移行 (1月8日)

WETH(Wrapped Ether)はDEX等でEtherを使えるように、Ether自体をERC20準拠トークンに変換したものです。過去の発表ではGnosisによってデプロイされたWETHが使われると言われていましたが、最終的に2つの改善を加えたMakerDAOによってデプロイされたものが使われるようです。

Canonical WETH Migration – 0x Protocol

0xプロトコルがアップデート (1月9日)

ハードウェアウォレット「Ledger」のサポートや上述ののWETH規格の統一などが発表されています。

Development Update #4 — December 2017 – 0x Protocol

ブロックチェーン関連企業のためのコワーキングスペース (1月10日)

Ethereum限定というわけではありませんが、GnosisとCosmosが共同でブロックチェーン企業のためのワーキングスペースをベルリンにオープンする模様。

Berlin’s Full Node wants to be Europe’s largest blockchain coworking space | VentureBeat

Radar Relayが取り扱いトークンを追加 (1月12日)

Ethereum上の分散型取引所「Radar Relay」がAeternity, Numeraireを含む18種類のトークンを追加しました。

uPortが2017年の総括と2018年の開発計画を発表 (1月12日)

アイデンティティ管理サービス「uPort」が2017年のまとめと2018年の計画を発表しました。uPortはスイスのZugと提携して公的な身分証明として使えたり、予測市場Gnosisのアイデンティティ管理に使われていたりと既に稼働しているサービスです。

2018年はサービスの拡大(複数のEthereumテストネット、メインネット、Ethereum以外のブロックチェーン)、モバイルウォレットの利便性向上、開発者ツールの充実に注力していくようです。

uPort Year in Review + What’s to Come in 2018 – uPort – Medium

メディア 関連

Vitalik氏がポッドキャスト「Unchained」に出演(1月9日)

Ethereum開発者の発言 (1月9日~10日)

あらゆる企業が暗号通貨に参入することに意味があるのかは分からない、とVlad氏。

暗号通貨の投機市場としての過熱状態に苦言を呈すGriffith氏。

暗号通貨がエキサイティングなのは分かるが、 収拾がつかなくなりつつある。市場の失敗が引き起こされ、それは社会にとって極めて有害である。

Cosmos: Many Chains, One Ecosystem (1月9日)

チェーン間のInteroperabilityやPoSによるトランザクションの高速処理、Ethereumと互換性のあるネットワークの構築などを目指すCosmos/Tendermintプロジェクトの研究者Sunny Aggarwal氏がCosmosとTendermintのアーキテクチャやデザインについて說明している動画が公開されました。

国内起業家の発言 (1月6日~1月12日)

前回に引き続きAnyPay木村氏。Vitalikは新時代のザッカーバーグであると発言。

木村氏のツイートに対してメタップス佐藤氏。

さらに孫泰藏氏がVitalik氏と会談した模様。

Taizo Son – 今世界で最もホットで、最もエキサイティングな、新しい時代を創ってる子たちに会った。…

初対面でお互い人見知りなこともあり、話が弾まず戸惑ったのだが(笑)、彼らが僕に聞いてきた最初の質問がすごかった。

「あなたは分散型アプリケーションが好きですか?『decentralized(非中央集権)』というコンセプトを信じていますか?」