Segwit2xによる分裂騒動が過ぎ去ったのも束の間、ビットコインキャッシュ価格の上昇とそれに伴うハッシュレートの低下によってビットコインのトランザクションが深刻なレベルで詰まっています。ビットコインキャッシュの価格は一旦1BCH=0.2BTC台にまで上昇し、それから0.1台にまで下落したものの、現在再び0.2台まで戻しています。価格の上昇により、BCHのマイナーにとっての収益率がBTCの収益率を69.6%上回っている状態で、ビットコインのハッシュレートとビットコインキャッシュのハッシュレートが近づきつつあります。
とはいえビットコインの送金機能がかなり使いづらい状態になっている割には取引所感の価格差が思ったよりは広がっていないという印象です。ビットコインの取引所間価格差は、今のようなトランザクションが詰まりまくっている状態になる前にも日本と欧米の間で1~2%程度ありましたが、現在は2~3%程度です。むしろ物凄い勢いでブロックが採掘されているBCHの方が価格差があるタイミングもあります。
ビットコインキャッシュはハードフォーク直後にも価格が高騰しているので、BTC建てでは過去最高値ではありませんが、BTCそのものが高騰しているので、USD建てでは1320ドルで最高値更新中です。
ビットコインキャッシュにハッシュレートを奪われる形になっているためビットコインのハッシュレートがかなり下がってきており、Mempoolに溜まっているトランザクションは12万を超えており、ビットコインを使った送金が一時的に困難になっています。
出来高においては韓国のBithumbがダントツで、二位のBitfinexの二倍以上の出来高となっています。韓国の取引所は以前からビットコインキャッシュの出来高が高くなる傾向にあるので要注意です。
ビットコインキャッシュ関連のデータは以下のサイトが参考になります。
Coin Dance | Bitcoin Cash Block Details
BTCとBCHの収益率比較
fork.lol
BTCとBCHのハッシュレート比較
Bitcoin Cash (BCH) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
各取引所での出来高等の比較