『マスタリング・イーサリアム』の翻訳に参加しました。

マーク・ザッカーバーグ氏「2018年の関心は中央集権 vs 非中央集権」

ニュース

Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグは毎年何らかの目標を決めて、それらを実行してきました。過去の目標には「中国語を勉強する」や「米国全ての州を訪れて人々と対話する」などがありました。

2018年の目標は「悪用やヘイトからFacebookのコミュニティを守ること」「国家の介入を防ぐこと」「Facebookに費やされる時間を有意義な者にすること」などFacebookに関することが挙げられています。

ザッカーバーグ氏は

これらの課題は個人的なものには見えないかもしれないが、これらの課題に集中することで、これらを別々に扱う場合に比べて、より多くを学べると思う。これらの課題は、歴史や市民権、政治哲学やメディア、統治、そしてもちろんテクノロジーへの問いに関わるものだ。専門家グループをまとめ上げ、議論し、これらの課題に取り組む手助けをすることを楽しみにしている

述べています

これに続く形でザッカーバーグ氏は中央集権と非中央集権についても以下のようにコメントしています。

例えば、現時点でテクノロジー分野において最も興味深いトピックの一つは中央集権と非中央集権の対比だ。我々の多くは、テクノロジーに興味を持ったが、それはテクノロジーが個々人に力を与えるような分散化する原動力になると信じているからだ(Facebookのミッションは”人々に力を”だ)。1990年台から2000年台にかけて、殆どの人がテクノロジーは分散化する原動力になると信じていた。

しかし今日、多くの人々はその見通しに対する自信を失っている。少数の巨大なテック企業と市民を監視するためにテクノロジーを利用する政府の台頭と共に、人々はテクノロジーとはパワーを非中央集権化させるのではなく、むしろただ中央集権化させるものだと思っている。

とはいえ、暗号化や暗号通貨のようにこれらに逆行する流れもある。そしてそれらは、中央集権型システムから、個々人の手に力を移行させる。これらはコントロールが及ばなくなるというリスクもある。私は、これらのテクノロジーをより深く理解し、ポジティブな側面とネガティブな側面を学び、そして我々のサービスへの最適な利用法を考えたい。

今年は自己改善のための真剣な年になるだろう。しかし取り組むことによって学び、これらの課題を共に解決することを楽しみにしている。

Facebookのような”巨大なテック企業”の創業者がこのような文脈で暗号通貨に触れ、個人のエンパワーメントの手段としての非中央集権化について語るのは個人的に非常に嬉しいというか、関心があります。このブログ自体が個人(Individual)に焦点を当てたもので、私が暗号通貨に興味があるのも「個人のエンパワーメント」の文脈においてですので、今後もザッカーバーグ氏の発表に注目したいと思います。

関連記事
中国「完全監視社会」の実験場、新疆を行く – WSJ
Brain implant could stop sexual predators by zapping them – TheNewsFeed.org


Mark Zuckerberg – Every year I take on a personal challenge to…