Ethereum Name Serviceを使って自分だけのETHアドレスを設定しよう

Ethereum Name Service(ENS)というのはDomain Name Serviceのようなものです。ウェブサイトにアクセスする時に、数字の羅列であるIPアドレスを打ち込む代わりに、individua1.netを打ち込むように、ETHアドレスの代わりに指定した文字列を使うことが可能になります。ただし、DNSが中央集権的な仕組みで管理されているのに対して、ENSはEthereum Network上のスマートコントラクトで管理されています。Nameの登録には最低でも0.01ETH(2017年10月27日時点で340円ほど)を、最短で1年間スマートコントラクトにロックする必要があります。

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例えばこのアドレスはEthereum Foundationのアドレスなのですが、このアドレスには「ethereum.eth」というNameが紐付けられており、アドレスとして使用することが可能です。非常にhuman-friendlyで、且つアドレスとラベルを別々に表記する必要がないのがありがたいですね。ウォレットや取引所の中には、アドレス帳にはアドレスしか登録できず、何のアドレスか識別するためのラベルを登録できないものもありますが、ENSを使えば非常に分かりやすい形でアドレスを管理することが可能です(どのウォレットや取引所がENSに対応しているかは未確認です)。

このNameはEtherを送るときや、何らかのアプリケーションにアクセスする際に用いられます。形式はウェブドメインに似ていますがDNSのように誰かから購入するわけではなく、「オーナーシップは一定額のEtherを最低1年間ロックすることによって保持される。EtherのロックとNameの登録が完了した暁には、別のスマートコントラクトを用いてデータを追加したり、サブドメインを作ったり、リースしたり、売却したりすることができる」と公式サイトには説明されています。

ENSの登録方法

登録は公式サイトMyEtherWalletから可能で、公式サイトから登録する際には、Metamaskが必要です。

ENSはDNSとは異なる方法で登録を行います。順を追って説明します。ENS登録に必要な時間は入札期間3日間、入札額公表期間2日間です。

まず登録したいNameを検索して、入札を行います。その時点でNameの権利を獲得できるわけではなく、その3日間、他のユーザーが同一Nameに入札する期間が設けられます。ロックされるべきEtherの量はオークションによって決定されます。もし最初の三日間で誰もそのNameの権利を主張しなかった場合、ロックの最低量である0.01を残して、他のEtherは返却されます。

多額のEtherをロックすることを表明して落札を行った場合、落札額から二番目に高い入札額を差し引いた分が返却されます。ただし、返却を完了させるためには、自分の入札額を公表しなければならず、公表しない場合、返却は行われません。これが入札期間が終了した後の2日間です。その後、落札者は自分が落札したNameの権利を確定させます。

1年後、Nameの所持者はNameの所有権を放棄することができ、その際、ロックされていたEtherは返却されます。現行のレジストラは永続的なものではないようですが、将来永続的なレジストラが実装された際には、既に登録済みのNameを移動させる権利を有するようです。このあたりは開発段階なので、今後どういう形になっていくのか未だ不明な部分も多いと思います。

Ethereum経済圏拡大に別途するなら取得は必須

Ethereumの経済圏は今度もますます広がっていくでしょうし、よほどのことがない限りスマートコントラクトを用いた分散型プラットフォームはEthereumで決まりだと思いますので、お目当てのNameがある方は早めに登録しておくことをおすすめします。また今後は各Dappsがユーザーに対して、サブドメインのような形でENSを用いた識別しやすいアドレスを配布するようになるのではないでしょうか。

取得したドメインは売却やリースが可能なので、かつてのドメイン戦争のようなものがENSでも行われるかもしれません。既に一部が高額でやり取りされているようです(※参考)。